ハンターガイド2
ハンターガイド2日目です。
朝から「流し猟体験」という名目で、生徒全員と一緒にバスで町内を走ります。
僕の自己紹介から始まり、なぜハンターになったのか、この町の紹介、エゾシカの立場、猟の仕方、種類、猟友会、鉄砲所持についてなどなど、少し深い話をしながらシカを探します。
僕の町内会の農家さんにお邪魔して「シカによる被害」などの話を聞き、そこから歩いて獣道と化している畑を見学し、実際にどのような「景色」になるのか見てもらいました。
畑の真ん中にくっきりと見えるシカの足跡は、山の下から上まで続いています。
午前中が終わり午後は2班に分かれてのプログラムです。
20名はエアガンによる狩猟体験とアントラークラフト体験。
残りの20名は僕と一緒に山に入ります。
お互いが同時進行して、入れ替わるプログラムです。
エアガン体験はシカの的を用意して撃ってもらいました。
「当てた部位は食べられないよ!」というプレッシャー付き。
皆、上手く前足の付け根にヒットでした。
クラフトは、10名に角1本を用意して「好きなように皆で切って使ってね」と、想像力とセンスにお任せ。
カラフルな紐も用意して、皆なかなか良いものを作っていました。
「角が固くて思ったより切るのが大変だった」
と狙いどうりの感想多数でした。
僕と山に入る場所は、冬の間に僕が猟で入るウチの裏山です。
バスから降りて、冬の間の景色や、シカがいる場所、近隣の農家さんの被害などを話ししながら山を登ります。
僕がいつも休憩する景色の良い場所に連れて行くと、皆が「お〜!」と言い撮影会が始まりました。
2チーム両方とも同じだったので、これも狙いどうり。
命の話しや駆除のことなど、押し付けがましくならないように、僕なりの言葉と僕の考えを話ししながらでしたが、皆真剣に聞いてくれました。
あくまでも「僕」という一人の人間の考えだからねと念をおしながら。
でも皆本当に良い子達で「感動している!」と伝えたまま2日目が終わるのでした。
3日目へ続く。